知ってためになる「相続知識」-10-
年が改まって早いもので、
この1月も残すところ二日。
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新年の誓いをもう一度
見直して心新たにしたいものです。
そういえば
作家の落合恵子さんは毎年、元旦のたびごと
遺言書を書くのだそうです。
一度、書いた遺言書も
1年経てば、色々な意味で様変わりするので
自分自身を整理するためにも
よい習慣と言えるかも知れません。
知ってためになる「相続知識」-10-
《相続を争族にさせないための予防法務》
相続154,160件 うち10%が骨肉の争いになる。
【相続問題の現状】
平成19年度に日本の全家庭裁判所へ
持ち込まれた家庭や家族に関する相談のうち
相続に関する相談件数です。
相続問題は離婚問題と並んで
最も多い相談件数ですね。
しかし、これは飽くまでも統計上の数字ですから
相続問題で悩んでいる人はこれの何倍もいると
言ってよいでしょう。
そして、そのうちの約10%が家庭裁判所で
調停や審判という争いに移行しています。
では、こうした相続問題を争いにまで
発展させない手立てはないのでしょうか。
【「家訓」としての遺言書】
最近の日本では、女性が遺言状を書くケースが
増加していますね。
西洋では遺産についての細かい指示が記載され、
一方日本では家訓や伝えたい事柄を残しておく事が
多いと言われます。
これは国民性なのか、それとも残すべき財産が
少ないのか判りませんが、単なる遺産分割を
指示してあるだけの遺言書は無味乾燥と
言えるかも知れません。
しかし、これを残すことによって紛争が
避けられるものなら、作っておいた方がはるかに
よいことは、申すまでもありません。
さて島井宗室。安土桃山時代の博多商人で
黒田如水とは盟友とも呼べる間柄です。
この宗室が聖徳太子の「十七条の憲法」ならぬ
「遺訓十七ヵ条」を残しています。
当時、日本一鋭い頭脳を持つ男、如水の盟友
ですから知っておいて損はないでしょう。
① 商いは全て律儀で慇懃でなければならない。
② 50歳までは後生のことを願うような信心に
夢中になるな。
③ 博打・双六など一切賭けごとをしてはならない。
④ 何事も身分相応が根本である。身分不相応な
贅沢をしてはならない。また自分の分際をよく
心得 、分際を超えるような望みを
持ってはならない。
以下十七条まで続きます。
戦国時代の平均寿命は60歳ぐらいと言われます。
安土桃山時代がどの位の平均寿命であったか定か
ではありませんが、矢張り60と少しプラスでしょうか。
因みに江戸初期頃は68歳ぐらいまでアップします。
これは大きな戦争がなかった証しでもあります。
余談ながら黒田如水は59歳で亡くなっていますが、
死に際に嫡男長政へ形見として自分の履き古した
下駄と草履を片方ずつ残したのだそうです。
答えは「何の意味もないものに答えを求めるな」と
教え諭したそうです。
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