2008年07月31日

金井山城



信州の山城「金井山城」は
長野市松代町寺尾・金井山にあります。
この城は、戦国期の初期の段階に
金井氏によって築城されています。
隣接する寺尾城の城主であった
寺尾氏と共に、早い時期に村上を見限り
武田方の旗下に組みしたと云われています。
目的地に辿り着くまで、意外と山懐は深く、
その間に幾つかの後期古墳が散見されました。(積石塚古墳)
多分、大室古墳群の一部に相当するのでしょう。
途中、大きな切通しがあり、後世
石材の搬出や木材の搬出に使われたのかも知れません。
平坦な部分も多く残り
比較的大きな構えの山城と判断出来ました。
但し、手入れはされて居らず、初心者にはしんどいでしょうか。
石積は、結構原形を留めている気がします


Posted by 左近法務事務所at 21:08
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2008年07月31日

内容証明



内容証明は
万能ではありません。
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確かに相手方に心理的な
プレッシャーを与えますが、
法的な強制力はありません。
内容証明を受け取った相手方が
無視し続ければ、結果として
効果がなかったとも言えます。
内容証明で、相手方が応じるようであれば
ある意味「善人」でしょう。
但し、世の中、千差万別です。
中には、逆手に取って「名誉毀損」「慰謝料」
などを訴えてくる者もいます。

ネット上で
内容証明が万能効果ある如く
宣伝されていますが
それは飽くまでも「人を見て法を説く論理」
が通用するか否かです。

先ずは
依頼者自身も周辺精査して
逆手に取られる「弱み」がないか自省し
なければ
あらゆる結果を想定して
手を打ちます。

ここまで書いた所為は、私自身が
苦い経験をしているからに他なりません。

悪いことに頭が鋭く
回転する人間は
決して少なくありません。

そして、それは
何より過去の歴史が
証明している訳です。

『愚者は、自分の失敗から学ぶ』
『賢者は、歴史の足跡から失敗を学ぶ』

含蓄に富んだ指摘です。

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Posted by 左近法務事務所at 21:00
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2008年07月31日

弁護士法第72条の「厚い壁」


弁護士法第72条
「弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び
審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立てその他一般の
法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、
又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は
他の法律に別段の定めがある場合は、この限りではない」
と記されています。
またしても長い引用で申し訳ありません。
法律の条文とは、かくも長たらしく
然も難解なのかと、今更ながら苦労します。
さて、最近の新聞記事
弁護士法違反や税理士法違反、そして行政書士法違反など
あとが絶ちません。
何故でしょうか。
全て「金」が絡んでいますね。
終戦前後、「闇米は食わない」と餓死した弁護士がいましたね。
死を賭して法を守ろうとした人間を誰も笑えない筈です。

我々、行政書士にとっては
非常に厚い壁であり、この条文があるため
業務内容が大きく拘束されます。
仮に間違って踏み込めば「弁護士法第72条」違反として
訴えられてしまいます。
怖い話です。

さて
二宮尊徳曰く
善心が起ったら、すぐに行動せよ。
譲って損はなく、奪って得はなし。
心が正しく平らでなければ、得た富は逃げてゆく。
財貨は世の中に風のように満ちている。
いい種も悪い種も、全て自分が蒔いたもの。
瓜を植えて茄子を求めるようなまちがいをするな。
まちがった学者、教育者はなまぐさ坊主と同じ。

斯様に申しております。

かく申す小生も修羅の巷をさ迷える一人で御座います。

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Posted by 左近法務事務所at 11:43
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2008年07月30日

仏法僧



「仏法僧」三石延雄先生の世界観。
以下は全て引用文です。
私は、三石延雄氏の姿に
学ぶことの謙虚さを教えられました。

或る夜、私は仏法僧の声を聞いた。
それは雨の降っている夜であった。
私ははじめ夢を見ているのかと思った。
だが、それは夢ではなく近くの森で鳴いていたのである。
仏法僧は山奥でなければ棲まない鳥である。
この時はたぶん山奥の住処に移っていく途中だったのだろうか。
私の育った赤谷の奥は、狭い峡谷で小さな鉱泉宿であった。
鉱泉宿といっても当時はお湯と言ったが、現在の
温泉宿のようにいつもお客がいるというのではなく
たまに来るお客は一週間も十日も泊まるというのであった。
(中略)
それから昭和何年であったか忘れたが
或る雑誌で仏法僧と鳴く鳥は「このはづく」であることを知った。
その後、戦時中木炭などの増産で山の木が次々に
伐採されていき、仏法僧の棲む自然がなくなってしまった。
そしてついに仏法僧の声も聞かれなくなってしまった。
それから私も山を降りてしまったのである。
そして何年か経って雨の夜にあの鳴き声を聞いたのである。
あの仏法僧は一体どこへ行ったのであろうか。

(1992年1月30日)
「一つの土器片から」三石延雄の世界
より



Posted by 左近法務事務所at 14:45
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2008年07月30日

予防法務



全ての結果には原因がある。
「因果応報」と呼びます。
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問題が大きくなり
裁判沙汰に発展しないうちに
消し止める。
火事で例えるなら
初期消火作業で、類焼、延焼を防ぐ。
しかし、元を正せば
火がつく前に、その火の「種」になった背景が
必ず有る筈。
漏電・タコ糸配線・引火物の室内管理・ガスホースの
ひび割れ等々。
但し、放火は難しい。
江戸時代では「火付け・盗賊」
は死罪です。(余談)

「予防法務」
聞き慣れない言葉だと思います。
日本は法治国家ですから
隅々まで法の目が張り巡らされています。
事件、事故が起きて知らなかったでは
概ね済まされません。
但し、法の目を掻い潜る悪党は別物ですが。

人間は五感の働く動物です。
何か「引っかかる」と思った場合、つまり
五感が働いたなら
先ずは、法律系のプロに相談される事を
お勧めします。

問題点。
くれぐれも相談すべき相手を間違わないよう、
更に法律系のプロでも
五感がうまく機能していないと
感じた場合は
他の人に変えたほうが良い場合もあります。
これも、まさしく
自分自身にとっての「予防法務」
と言えるからです。

(付記)

職業・肩書きで、その人を判断する事は
危険です。
何故なら、人間の深層心理まで
見抜くことは容易な事ではありません。
相談者の常日頃の行いが
「人を見る目」を養っていると思いますよ。




Posted by 左近法務事務所at 14:39
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2008年07月29日

「創業塾」研修3日目

7月27日(日)は創業塾研修の3回目でした。
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講師は、前回と同じく
中小企業診断士の滝澤恵一氏。
相変わらずの熱弁で
およそ居眠りなど出来ない迫真な研修内容でした。

第6講「売れる仕掛けを創る」
にあたっては、自分自身の持っている既存の
ホームページと比較照合が出来たこと。
新しいヒントが閃きましたので
以下抜粋にてご紹介致します。

・知ってもらう

・覚えてもらう

・思い出してもらう

・選んでもらう

・試しに利用してもらう

・再び利用してもらう

・お気に入りにしてもらう

非常に内容の濃い講義でありながら
私の稚拙な表現では
うまく伝わらない事をお詫びしつつ
敢えて紹介させて頂きました。

この先生
人を惹き付けて離さない「何か」を
持っています。
私はこれも学びたいと密かに
思っている次第です。

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Posted by 左近法務事務所at 21:55
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2008年07月29日

名族「与良氏」

大学3年の時、郷里の佐久市で学術調査がありました。
古墳が2基並んでいました。当時の私の専門分野は縄文時代でしたので少し戸惑いがありましたが
市の要請もあって、諸先生方と発掘調査することになりました。
古墳は後期古墳に属し、概ね信州では多いタイプでした。
古墳は通常、土若しくは石で覆われています。これが墳丘ですね。
当然掘り下げれば、石室にあたります。石室がいわゆる埋葬された人物が納められている場所です。
基本的に南に入口が設けられます。但しエジプトのように1人1室ではなく、何代かに亘って使われます。
考古学用語での「追葬」です。2つ目の古墳を発掘した際、頭がい骨だけ9体分も出てきました。
畳2畳位の広さですから、調査中に踏みつけてしまうこともしばしばありました。
日本は酸性土壌ですから、大腿骨や歯が残り得ますが、あとは殆ど土に帰ってしまいます

この時に
与良清先生と出会いました。
その後も、長くお付き合いさせていただきましたが
、いつも笑顔を絶やさず
真摯にして紳士でした。
先生は「おにぎり持参」で、腰に手ぬぐいの好々爺風情。
学生のころ
旧制の野沢中学まで、小諸から
歩いて通っていたとおっしゃられていました。

与良氏が
戦国武将の末裔で
武田に反旗を翻した
武辺者であったことを
ある史料で、偶然知りました。

先生は
「自分の家の出」など
一言もおっしゃりませんでした。

今、こうした先生が
本当に少なくなった気がします。

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Posted by 左近法務事務所at 21:02
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2008年07月26日

名族「平賀氏」

平賀氏の他国移住については
「佐久」創刊号に
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桜井松夫氏が
詳しい論文を載せています。

平賀氏は日本屈指の豪族とて
日本各地に領土を付与されています。
各地に勢力を分散した結果、本拠地の
佐久での勢力が弱体化し、ついには
室町時代、小笠原一族の大井氏と
戦って滅亡するに至っています。
生き残った一族は、他国に逃亡したとも
言われています。
では、どのように分散したかを記してみます。
①佐久郡の平賀氏
佐久郡平賀郷よりおこる。
祖は新羅三郎義光の四男盛義と
されています。
これが全国に多い平賀氏の宗家と言えます。
②羽後(秋田県)の平賀氏
③藤原南家二階堂氏族の平賀氏
④常陸(茨城県)の平賀氏
⑤甲斐の平賀氏
⑥三河の平賀氏
⑦越後の平賀氏
⑧武蔵(埼玉県)の平賀氏
源頼朝より平賀義信武蔵守に任ぜられています。
⑨下総(千葉県)の平賀氏
⑩遠江(静岡県)の平賀氏
⑪藤原北家の平賀氏
⑫伊賀・伊勢(三重県)の平賀氏
⑬清和源氏義家流 吉良系図の平賀氏
⑭石見(島根県)の平賀氏
⑮備前の平賀氏
⑯備後(広島県)の平賀氏
⑰安芸(同上)の平賀氏
⑱讃岐(香川県)の平賀氏
平賀源内はここの出自です。
源内の父は高松の松平藩士。
⑲日向(宮崎県)の平賀氏
⑳その他あり。

参考文献
菊池清人氏「佐久の人物と姓氏」
平林富三氏「「千曲」

付記

平賀氏滅亡の遠因は
1400年の大塔合戦に遡ります。
この稿は
小笠原氏で述べたいと思っています。

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Posted by 左近法務事務所at 21:36
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2008年07月26日

信州の山城「海の口城」

信州の山城「海の口城」は
南佐久郡南牧村大芝にあります。
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天文5年(1536年)
武田信虎が率いる甲州勢8000が
城を攻めたが落とせなかった。
この時の城主は平賀源心。
守兵3000。信虎は断念して撤退を開始したが
嫡男の晴信(のちの信玄)が
手勢300を引き連れ
城内で酒宴中の平賀勢を急襲して
勝利を収めたと云われています。
晴信にとっては初陣を華々しく
飾った訳ですが、その主体的根拠、信憑性は
乏しいと言わざるを得ません。

山頂部は大きな岩が随所に露出していて
あまり人為的な工作は加えられていない
イメージが拭えません。
私が今まで精査してきた中では、最も築城痕跡が
見出されない「城」と言えます。どちらかと言うと
概念的には「砦」に近いかも知れません。


この付近の皆さんは今でも
正月には餅を食べないと云われています。
城が落ちたのは年取りから元旦に
かけてと言われていますので
この辺に「いわれ」があるのでしょう。

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Posted by 左近法務事務所at 21:31
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2008年07月26日

成年後見制度の現状と課題

成年後見制度がスタートして、今年で8年目。
昨年までの申立累計件数は12万3千件です。
現状、170万人もいると云われる認知症患者に対して
7%前後の利用率です。
成年後見には、一般的にその親族がなるケースが多いのですが
相続など財産上の利害が絡むため、後のトラブルを誘因する
場合もあり得ます。
最近では、そうした記事が新聞紙上で話題になっています。
本来なら利害関係が成立していない
弁護士、司法書士、社会福祉士が「法定後見」に選任されれば
良いのですが、実状は後見人不足と言えます。
一方、「任意後見」を弁護士、行政書士に依頼した場合
月額3万円前後(現況での相場)の報酬が必要となります。
経済的に余裕があれば、良いのでしょうが、中にはあきらめる
人も多くいる筈です。
最近の傾向では「市民後見人」も登場して来ていますが
無償である保護司のような厳格な規範が求められると思います。
任意後見も、所得に応じた比例報酬で柔軟な対応をすれば
良いのかも知れません。
但し、任意後見で「○○士」に騙された事件もあとを
絶ちませんので、その辺をどのようにクリヤーするか
今後の大きな課題と言えます。

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Posted by 左近法務事務所at 18:08
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2008年07月26日

成年後見

80歳を過ぎると
3人に1人の割合で
認知症になると云われています。
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任意後見制度。
成年後見制度。
世の中ではあまり知られていないようです。
今日は任意後見制度について。
誰しも年を取れば、判断能力が
衰えていきます。
当り前の事ですが。

近年多発している
高齢者をターゲットにした
振り込み詐欺は、その典型とも言えます。
卑劣な人間がする事ですが
事実、そういう人間は間違いなく存在します。
最近は更に巧妙な手口を使い、
悪い意味でますます「進化」しています。

さて、任意後見制度。
先ずは、判断能力がしっかりしている
うちに、委任契約を結びます。
その後、家裁より、任意後見監督人が選任されます。
要するに、委任契約を結んだ士業
(行政書士、司法書士等)を
監督する人が選ばれる訳ですね。
そして判断能力がなくなった段階で
任意後見契約に移ります。
通常、これを「移行型」と読んでいます。

但し、お金が掛かります。
年金の受給額が月ベースで
換算して15万円もらっている
お年寄りがこの制度の利用目安です。

でも、15万以下の高齢者はどうなる
のでしょうか。
これでは、弱者切り捨てですね。

私は、誰もがこの制度を利用できるよう
公的な援助を推奨します。

お年寄りを大切にしない国は
必ず滅びます。

多くの歴史がそれを証明していますね。

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Posted by 左近法務事務所at 17:59
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2008年07月26日

「時効」の基礎知識1

知っていて損でないのが「法律」です。
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その中で多肢に亘る「時効」
消滅時効もあれば取得時効もあります。
そして時効の中断もあります。
但し、整理された時効説明は意外と少ないのです。

<日常生活の時効>

■1年の消滅時効
・ホテルや旅館の宿泊代
・飲食店、料理屋等の飲食代
・タクシー代
・他
■2年の消滅時効
・労働者の給料、手当、退職金、その他一切の請求権
・理容・美容の代金
・自動車、電化製品等の修理代
・月謝、謝礼金、材料費等
・弁護士報酬
・公証人への手数料
・他
■3年の消滅時効
・医師、薬剤師等への手数料並びに費用
・不法行為に対する損害賠償請求権
・慰謝料
・他
■5年の消滅時効
・月賦代金

<金銭財産の時効>

■10年の消滅時効
・個人間の借金
・確定判決、裁判上の和解、調停による請求権
・契約の不履行による賠償金(商事以外)
・物品、金銭の返還請求権

<税金の時効>

・税金その他、国に対する債権債務・・・5年の消滅時効
・詐欺などの場合は・・・7年の消滅時効

その他
手形の時効
商取引における時効
土地家屋の時効
刑事事件での時効
があります。

尚、もっと詳しくお知りになりたい方は
『時効の管理』酒井廣幸弁護士著(新日本法規)
が一番集大成されていると思います。

次回に続きます。(たぶん)

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Posted by 左近法務事務所at 14:19
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2008年07月25日

仕事の向こうに見えるもの

信玄の弟で信繁なる人物がいる。
よく言われる信玄の『甲州法度』は

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実は信繁が子の信豊に宛てた
『武田信繁家訓』が原型となっている。
全99ヶ条からなり、多くの歴史書に脈々と
引用される所以でもある。
江戸中期の朱子学者である室鳩巣は信繁を
讃えて、次のように記している。
「典厩公(信繁)こそは、天文、永禄の間に賢と
称すべき武将であった。兄信玄に仕えて人臣の節
を失うことなく、その忠信、誠実は人の心に通じ、
加えて武威武略に長じ、知剛知柔、誠の武将とは
信繁のごとき人物をいう」(『駿台雑話』)

私は99カ条の家訓の中で、特に注目しているのは
「一つの結論を出すのに、百の方法を考えよ」
と書かれた戒めである。

私の仕事のメインは「書類作成」である。
但し、依頼される
お客様の気持は、置かれた立場、人間関係、苦悩
など、様々に異なり一つの定型フォーマットはない。
自分流には
ないのが当然であって、あるほうが寧ろおかしい。
と思っている。
同業者の中では「すぐ処理します」とか
「待たせません」とかホームページを見る限り
謳っているが、私の場合は違う。

示談書1枚仕上げるのに数ヶ月。
内容証明1枚仕上げるに同じく数ヶ月。
告訴状でも数ヶ月。
遺言書でも数ヶ月。
各種契約書も同様である。
恥ずかしながら「僅か数日」で処理できたのは
車庫証明ぐらいである。

では何故、そんなに時間が掛るのか。
それは「予防法務」として、あとあとまでも
依頼されたお客様に、万が一にも迷惑が
及ばないことを「微に入り、細に亘って」考えて
いるからに他ならない。
故に一つの結論を出すのに
百の方法を考える。
考えて考え抜いた結果、漸く一つの結論に落ち着く。

報酬を得て、その結果あらたな問題を引き起こしたので
あれば、まさしく「サムライ業」など
名乗れないし、バッチを付ける資格もない。

今のところ
丁寧に仕上げた仕事について
お客様からのクレームは来ていない。

(付記)

ご相談・ご依頼の
お客様は総じてトラブルを抱えています。
小生の事務所看板・ホームページが
「民事・法務」と掲げている所以でも
あるのでしょうか。
許認可に関する問い合わせは
何故か極端に少ないのです。


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Posted by 左近法務事務所at 18:50
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2008年07月25日

旧中込学校



旧中込学校は
明治8年(1875年)に建てられました。
別名ギヤマン学校。
或いは八角塔に太鼓をつるした事で
「太鼓楼」とも呼ばれます。
正式な名は「成知学校」。
松本の開知学校と同時期に属します。
国の重要文化財でもあります。

昭和46年から昭和48年にかけて
解体修理工事がされて現在に至っています。

写真は解体修理に伴って端材とされた
手摺の内側に銅板を施し
ペン立てに再利用しています。

昭和49年
佐久市教育委員会 埋蔵文化財係に
任命された折、記念品として頂戴した物です。

あれから30年
月日は走馬灯のように流れました。
当時の上司は
木内捷氏(故人)
定年退職される頃には
佐久市の総務部長をされていました。
豪放にして繊細、人に対する思いやりは深く
或る意味、古武士的な性格の持ち主でした。
大変恩ある方で
生涯、不肖な私を気遣ってくれました。

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Posted by 左近法務事務所at 15:25
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2008年07月24日

「スーパーの女」お客様起点とは

昨日、上田商工会議所主催の
「お客様起点からの経営革新」に出席しました。
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講師の方は
(株)リコーOBの
福井 基之氏。
先日参加した創業塾で講師を務めた
滝澤恵一氏にも劣らない
堂々とした講演でした。

以下はポイントをピックアップした概要です。

2007年度における「国際競争力ランキング」では
1位:アメリカ
2位:シンガポール
3位:香港
以下14位まで省略
15位:中国

日本は2006年度の16位から更に降下し
24位でした。
ご覧の通り、最早中国の競争力のほうが
上回っていることが見てとれます。
因みに2008年度(本年度)は24位から
僅かに浮上し22位の結果でした。

では
何が日本の競争力を低下させたのでしょうか?
● バブル崩壊による長引く経済不況
● 科学・技術以外でグローバル化の立ち遅れ
● 米国の気付きと競争力の復活
● ヨーロッパ・アジア諸国の追従

日本経済の現状・・・低調
・原油価格の高騰
・食糧・鉱物資源の高騰
・株式・為替市場の変動
・住宅建設の低迷
などなど。

4時間に及ぶ講演内容をうまく
まとめ切れないのは、単衣に投稿者の
能力の極み。ご容赦頂きたい。

そんな中で掲題の
「スーパーの女」(伊丹十三監督作品)
のビデオが登場しました。

事例から学ぶ

老舗の「正直屋」は、最近できた「安売り王」に
お客さんをどんどん奪われていきます。

正直屋の再建役者である花子は
正直屋を
「日本一お客様の立場に立つ店」にしたい。
*明確なビジョン
 自組織はどうなりたいのか
 そのためにお客様に
 何を価値として提供したいのか。

「まず、お客様の声を聴く」
*お客様の理解
 お客様の要求・期待の把握

以下、まだ続くのですが今回はこれまで。
今後、あと6回開催されます。

帰り際、商工会議所の5回窓から
映る「シャッターが降ろされたまま」の
夕暮れの商店街が何故か虚しく感じられました。

変えていきましょう!

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Posted by 左近法務事務所at 19:58
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2008年07月21日

人間の魅力「立志行動の経営」

2日間、新たな夢の実現をテーマとした
「創業塾」研修に出席しました。
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受講生38名。
講師は中小企業診断士兼
開成経営学院の理事長でもある
滝澤恵一氏。

私は26年間、とある大手製造会社に勤務していた。
従業員1300名を擁する
所謂、大企業である。
だが、いつの間にか「金太郎飴」的な
どこで切っても同じ型、同じ考え、同じ個性しか
見られない仲間が増えてしまった。
職場から笑いは消え
段々と効率優先、利益優先が始まり
機械化・省人化・無人化を迎えた。
ついて行かれない者はいつしか職場を去った。
派遣社員が増え、構内外注が増えて
正規社員がみるみる減っていった。
企業が人なりと言われるのであれば
非常に悲しい現実が、そこには展開していた。

組織と言う羽毛布団を離れて、新聞紙一枚の
サムライになった。
気負いだけの創業と言える。

この2日間
26年間の会社生活で一度も見た事もない、
会ったこともない新鮮な
人物の真の姿を垣間見た。

前の会社も
顧客優先
全てはお客様の為に
をスローガンにしていた。
まあ、体の良い何処にでもあるスローガンである。

[立志行動の経営]からの抜粋

人は誰でも成長できる。
人は誰でも成長途中である。
成長するためには意志を持つことだ。
この意志を意識し続けることだ。
意志を持ち、自分が自分に課したテーマを
実現するために自分を鍛え、磨くことだ。


巷に溢れる「経営哲学」「経営ノウハウ」とは
何か違う。
あまたに存在する○○講師とは
何かが違う。

それは
にじみ出る人間の魅力だろう。
嘘のない真実を通して
正しく商売して利益を生み出す。

なかなか出来ることではない。
今の世、そしてこれからの世は
ますます
お客様から認められる価値あるものだけが
企業とし事業として残っていく。
それは全てお客様が決めるからである。

この研修を通して感じたこと。
先ず、自分自身が魅力ある人間に
成長しなければ「何も見えてこない」が
見えてきた。
そして
人脈とは「人格ある人間の横の展開」であることも。

写真は事務所入り口から見える
拘置所、裁判所、検察局・法務局の一角。

http://www.aoki-houmu.com/



Posted by 左近法務事務所at 19:20
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