刃と心を合わせて「忍」となる。
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「忍」と云う字は
心臓に刃を突き付けられた状態を表わしている。
ときには命懸けで、じっと耐えることが
「忍」の字であると知っておくべきである。
人生の長い過程で
追い込まれることもある。
もがき、あがけばあがくほど
泥沼にはまり込み、ますます悪化していく。
そうしたときは
じっと耐えて流れの変わるのを待つのだ。
吉田兼好の言葉に
「一事を必ずなさんと思はば、
他の事の破るるをもいたむべからず。
人の嘲りをも恥ずべからず。
万事かえずしては一の大事なるべからず。」
とある。
要は
何かを得るということは
何かを失うことだと
腹をくくることである。