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しかし
難しいことを判り易く書くことは簡単ではない。
さる相談者から交通事故にまつわる
「異議申し立て書」の作成を依頼されていて
このたび、損害保険会社からの書類を見せてもらった。
交通事故を起こした数ヶ月後、さる依頼者の
配偶者は亡くなられてしまったが
医師の診断書によれば
「直接の死亡原因は病死」になっている。
備考欄には「記入上の注意」といった
但し書きが付されていて
そこには
「交通事故は、事故発生からの期間に
かかわらず、その事故による死亡が該当します」
と述べられている。
交通事故と死亡の因果関係を
特定するのは難しいが
問題は損害保険会社からの
支払われる保険金額に関する連絡書であった。
・今年の書類でありながら記入年月日は
平成21年○月○日となっている。
・文書の中身は
起承転結不明瞭
時系列無視
顧客視点「ゼロ」
およそ損保のプロが作成したとは
思えない不可解な表現であった。
猜疑心を交えて言えば
まるで「払いたくない」といった
印象を与えかねない。
保険会社の不払い問題が
相変わらず後を絶たない中、
大手損保の各社は企業のコンプライアンス
に積極的に取り組んでいると言った
キャッチフレーズが何故か、絵空事のように
聞こえるのは私だけではないだろう。
行政書士 青木法務事務所HP
http://www.aoki-houmu.com/