「武士の商法」
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慣れない商売を始めて失敗する
事のたとえ。
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左近次郎流の私見です。
士業。
別名サムライ業とも呼ばれます。
弁護士、行政書士、司法書士、社労士、調査士
税理士、会計士などなど。
明治維新、かつてのサムライが伝家の宝刀でも
ある刀で菜っ葉を切っていたと揶揄されもしました。
だが振り返って見て下さい。
「菊と刀」に象徴される如く、日本の、
そして日本人の精神文化を営々と
築き上げて来たのは武士です。
士業になるには
特認や自動的に資格が貰える人達を除き
難関な試験に合格しなければなりません。
そして、その後も自己研鑽の連続です。
一匹オオカミとして
気高く、そして潔く
ある意味、武士と言えませんか。
私は誇り得る品格を備えた「サムライ」だと
思っています。
但し
サムライ業の廃業は決して少なくはありません。
社会的には
片隅的な出来事ですが
開業と廃業が背中合わせになっている現実。
合格率
数%の国家資格。この難関を乗り越えて
開業しても、2年、3年の間に
仲間が次々と廃業していきます。
世の中の為になる仕事で
あっても、そこには何一つ
として保証はない。
信長流に言えば「切り取り次第」
の下剋上的な争奪戦。
まさに満身創痍の熾烈な競争が
展開されます。
これを良かれと思うか。
または悪しきと思うか。
人様々ですが
過当競争、需要と供給のアンバランスが
更に拍車をかけます。
士業。
試験に受かった後、開業してからの
勉強量は半端ではありません。
多分、受験以上の学習が要求されます。
それも裾野が広い上、内容が深い。
儲けのみを優先して考えれば
実は割の合わない士業。
その中でも、行政書士はその傾向が強い。
しかし
腐っても鯛。
人様のお役に立って
何とか、家族が食べていかれれば
「至福」。
更に私見ながら
介護・医療・法律・教育の現場
に競争原理を導入することは
いたずらに価格破壊を招き、
不正や質の低下を助長し
最後はお客様に多大な迷惑と負担を強いることに
繋がるのだろう。
私は左様に感じています。
青木法務事務所
http://www.aoki-houmu.com/