
日本の近代批評の確立者と言われる
小林秀雄は上田と所縁がありますね。
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小林家の先祖は信州上田の出です。
宝永2年(1705年)信州上田から仙石政明が
但馬出石に入部し、明治4年(1871年)の廃藩置県まで
出石藩は仙石氏が支配しました。
小林家はその仙石氏の家臣であり
小林秀雄の父豊造は兵庫県出石町の在、
資母村東里の農家清水家に生まれ、
7代目小林友右衛門、富子夫妻の養嗣子となった。
と記されています。
小林秀雄と中原中也。
夭折の詩人は小林秀雄が書いたエッセー
『中原中也の思い出』が出なかったら
無名の詩人として忘れ去られていただろうと
言われます。
昭和40年代に書かれた『考えるヒント』は
多くの人に読まれました。
その中にある題材の一つに「常識」があります。
吉田凞夫の解説を引用すると
この常識は
定義分類や常識の持つ必要を説いたものではなく
「誰でも自然に備わっている基本的な智恵の種」であり
いわば人間のうちにある自然の能力を指している。
この種を自然生長に任せてしまえば
薄汚れた、発育不全の、或いは余計な殻をつけたものになってしまう。
それは最早常識ではなく「通念」である。
常識とは自然から与えられた種を意識的に純粋に
育てなければ得られないものであり
それには自覚的で強固な意志と努力がいる。
ここで述べられている常識とは正しく考えること。
自然の力に沿っている点で普遍的ものであること。
各人の意思と努力に委ねられていること。
常識とは
小林秀雄の「心眼」に映じた物の姿なのだが
それから40年たち
今の日本人には
どのような常識が「心眼」として映っているのだろうか。
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