
「士は過ちなきを貴ばず、善く過ちを改むるを貴しとなす」
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と述べたのは佐久間象山であった。
趣旨は
「とるべき道は自分で決定し、その結果は
自らが背負うべし。罪の有無は我の心にある。
他人から押しつけられた罪など気にすることなど
あろうか」
と訳されている。
佐久間象山は
幕末の兵学者・思想家・洋学者であり
松代藩の下級武士の家に生まれた。
象山は中江藤樹、熊沢蕃山、大塩平八郎、吉田松陰
などと並び称される陽明学者とも言われるが
一方では、当時の儒学の第一人者であった
佐藤一斎から朱子学も学んでいる。
朱子学では人間形成の基本を「窮理」としている。
「窮理」とは、即ち理を窮めることを求める。
では「理」とはなにか。
「理」とはあらゆる事物に備わっている根本の原理
を指し、それを一つ一つ窮めていくことが
即ち「窮理」と解されている。
その具体的な方法に以下の三つが挙げられる。
1 古典を学習して、そのなかに説かれている
先人の教えを体得する。
2 古今の人物の事跡を研究して
適切な判断力を養う。
3 仕事を処理する中で
正しい対処法を身につける。
今日一つ、明日また一つ
といった塩梅で、事物の理を窮めていくと
努力が積み重なり、やがて根本の理を
会得できるようになると言われる。
学ぶ方法は幅が広く、本を読むだけが
学ぶことではなく、広く人間現象にも関心を持つ。
『近思録』のなかで
「学ばざればすなわち老いて衰う」と語られ
学ぶことをやめてしまえば
徐々に老衰していくと諭している。
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